次期日銀総裁・副総裁人事が国会で承認される見込みとなり、日銀は4月から植田和男総裁(共立大学教授)、内田眞一副総裁(日銀理事)、氷見野良三副総裁(元金融庁長官)という新執行部体制とへと移行する。アベノミクスの象徴であった黒田総裁の異次元の金融緩和政策を受け継ぐだけに総裁就任の条件は厳しく、候補者選定は本命不在のまま越年。1月末に内示案が出るという難産であった。選任までの経緯と新体制の課題について官邸、財務省、日銀筋の情報を取りまとめてみた。(主要新聞メディアの既報分はなるべく省略した。また、2次情報に基づく情報が多いが、信頼できるリソースに基づいている)